登録情報
昇苑くみひもは1948年、京都、宇治の地で創業いたしました。創業当時はまだまだ需要の大きかった和装分野において、帯締めや髪飾りなどを作る工房としてスタートしました。この頃は組台という昔からの道具を使って手作業で1本1本の紐を組む「手組」だけの生産体制でした。
それから間もなく組紐業界も機械化への流れが加速し、弊社でも「製紐機(せいちゅうき)」と呼ばれる紐を組むための機械を導入しました。現在の昇苑くみひもでは、この機械を用いて紐を組む「機械組」と昔から続く「手組」でのものづくりを両立しており、両方の生産体制を続けてきたことにより、さまざまなお客様のご要望に自社で対応できます。
また紐を組む技術だけでなく、製品加工を担っている作り手が在籍しており、組紐の用途を大きく広げる役目を担っております。この「手作りの製品加工」では、社内の十数名の作り手を中心に、宇治の町中に弊社の技術を有した作り手とのネットワークが構築されており(2023年現在約70名)、宇治の町全体で丁寧に手作りの商品を世に送り出しています。
これらの生産体制を背景に、和装は元より現在ではさまざまな業界の方々へ組紐をお使いいただくことができるようになってきました。最近ではジュエリーやインテリア、アパレルから神社仏閣と、幅広いジャンルでの用途を実現しています。
●糸の染色から紐の生産・加工、販売で一貫して自社で行っているので、時代の変化の流れに強い
「手組」の伝統産業の部分も大切にしながら、「機械組」で1本1本糸のオリジナルの染色・色合わせから量産まで行っているので、めまぐるしく時代が変化する中でもさまざまなお客様のニーズに応えることができます。また、「伝統」に偏ることのない新たな組紐の使い方を模索し、オリジナル商品の開発やお客様からのご要望にも対応しています。最近では洋服の飾りやホテルや電車の内装・ジュエリー関係やアニメとのコラボなど幅広いジャンルでの実績が増えています。
●社員全員が弊社のアイデアマン
社員全員が常に新しい商品を考えているので、販売も製造もパートも正社員も垣根がありません。企画会議は実際に組紐から自分で作った試作品を持ち寄って皆で話し合います。そのうち絞り込んだモノをオンラインで厳選して販売なんてことも!コロナ禍ではパートの女性の方がアイデアを出したマスクチャームのアイデアも採用しました。
●経験者・未経験者より柔軟な考えを尊重
採用時は皆、未経験からのスタートです。文系・理系よりも組紐に興味があり、色合わせやものづくりに興味がある、新しいことを生み出していきたい、という人を歓迎します。現在も社内で活躍している人材の経歴は様々です。肝心なのは「どんなアイデアでこのものづくりが必要とされる未来を実現するのか」という思考です。
体験プログラム
『製造から企画まで伝統産業の今を学ぶ!有給職場体験5間プログラム』
【1日目 オリエンテーション】
・会社説明(今までの歴史や「手組」と「機械組」の違い、新たな取り組み等)
・体験プログラム全体の説明
・施設見学
組紐教室や手組の実演、工場・店舗見学、オンライン販売の説明
【2日目~4日目 体験内容】
▶製造体験
・ 「機械組」をする前段階の準備
オリジナルで染めた糸の色合わせや長さを揃えたり、専用の機械にセットする前の準備をして頂きます。専用の機械は製造会社も限られる貴重なもので、社員がメンテナンスしながら取り扱っています。そのサポートをして頂きます。
・出来上がった紐の加工体験
出来上がった紐から製品にするのは、すべて手作業です。
和装小物、バッグの紐、神社仏閣のお守り、アパレル商品の部材、様々に変化する弊社の製品の加工体験と試作品のアイデアを考えて下さい。
【最終日 振り返りとフィードバック】
▶商品企画、マーケティング体験
・商品企画
4日間を通して体験したことを基に、弊社の商品を企画して下さい。
・マーケティング
店舗での販売方法やオンライン販売サイトでの新たなアイデアでもあればお聞かせ下さい。
・座談会
社員との意見交換、就職活動の悩み相談等
●伝統産業で長年培われてきた技術やその良さと、新たなことに取り組む柔軟な姿勢を社員から感じて下さい。
●弊社は全員がアイデアマンです。企画やマーケティングに興味がある方は、是非弊社の就業体験にご参加下さい。
●人やモノ・情報が行き来するグローバルな世界が加速しています。世界の人とのコミュニケ―ションで必ず聞かれる「あなたの国の文化は?」といった質問に、伝統工芸に関わる中で答えを拾っておくことはプラスになるかと思います。
動きやすい服装でお越しください。(スーツでなくてOKです)
春休みの体験に向けて申し込み受付中です。